そしてキスからはじまった
孝…こんな私を愛してくれた唯一の人…
あんなに愛してくれたのに私は愛することができなかった
ダンサーが出来なくなった私は彼の気持ちを利用した。
愛してもないのに抱かれ、彼を傷つけた。

謝りたい…もう一度あえるなら…

きっと罰が当たったんだ…
紫音に愛されないのも…

紫音は両親がいない孤独な私に優しくしてくれた…
その優しさは残酷なものであっても…

彼のおかげでお母さんの看病も出来て自由にもなれた…
これ以上は望んではいけない…
私は彼のただそばにいただけ…
彼が温もりがほしい時に…

ボスが言った…君の考える恩返し…
私は彼と彼女の幸せの邪魔をしてはいけない…
どんなに彼が好きでも…
明日…出て行こう…


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