そしてキスからはじまった
ジュリア
親父が新しく入ったダンサーを俺に紹介した。

親父に用事があって店に行ったら

「親父…」
「あぁ孝か…何だ」
「ここに名前と判子をくれよ」
俺が指差したのは
留学に向け語学を勉強するための語学学校の申し込み書だった。

海外からダンサーを連れてきてショーをやらせていた親父は
自分のあとを俺に継がせるためか教育には熱心だった。
特に語学には・…

親父には言ってないが俺もそのつもりだった
子供は俺だけだったし
俺が知ってる限りだけど…

ただ親父のように借金を背負った子達じやなくて
有名人と契約するような芸能プロダクションを作ろうと考えている。

もちろん何年後かのことだけど

そのためにも親父の人脈は必要だった。
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