そしてキスからはじまった
そのカフェは私の店から歩いて10分くらいにあった。
広い通りに面したところにあった。
いわゆるオフィス街というのかな
他のカフェやレストランもあるが私の店は狭い通りに店が並んでいるのでこっちのほうが落ち着いた感じ

「いらっしゃいませ、お二人ですか?」
「は、はい」
にっこり微笑んで優雅に頭を下げる彼はとても綺麗
漆黒の髪に紫の眼に吸い込まれそうになる。
でも何か恐いな、綺麗すぎて冷たい気がする

メニューを見るとコーヒーが倍ぐらいするなあ
私はコーヒーをダリアはアイスティーを頼んだ
さっきから熱に浮かされたようにかっこいいと言ってボーとしてるからちょうどいいよ。

「ダリア」と呼んで三回目「えっ」とやっとこっちを見てくれた。






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