そしてキスからはじまった
「彼には言わないつもりだったの?」
うんと頷いて
「彼女の事もあるし、妊娠と同時に心臓が悪いのも分かったの」
「心臓?」
「お父さんが死んだのと同じ病気…。子供は諦めろと先生に言われたけど」
「それで…う、産んで大丈夫なの?」
「多分…私…」そう言ってジュリアはうつむいた。
「ジュリア…?」
すっと顔を上げて「宝物を健康に産むことが私の望み…
悪いところは私が全部持って行くつもりだから」
「持って行くってどういう意味?」
曖昧に微笑んでもう帰らなきゃと椅子を立った。
私はジュリアを病院まで送って行った。
ジュリアが言ってた彼女?一緒に店をやってるって?あの時の?
あんな女に乗り換えたって事?だったら許せない
私は久しぶりにシオンに連絡した。
何度かコールしたあと相手が電話に出た。
私は気持ちを押さえて明るく「久しぶり…私の事、分かる?」
「あぁ」
「感じ悪いなあ。あんたまだあの店にいるの?」
「あぁ」
「今日は?店にいる?」
「あぁ6時までいる」
「分かった。」
今、5時。私は車を走らせた。
ジュリアの言ったことが本当なら文句の一つでも言ってやりたい。
いや殴らないと気が済まない。
店に入ると他の客に話しかけられるシオンは無表情でなにか答えていた。
久しぶりの彼はやはりカッコイイ…
少し痩せた?冷たそうな彼がもっと冷たくみえる。
まあそれがいいと他の客は騒いでいたけど…
あっ、あの女…シオンに何か言っている、腕を絡めて…
ジュリアの言った事は本当?
じっと見てる私に気づいてシオンは腕を外して私の方に来た…
「久しぶり…元気?」
彼は少し微笑んで「なんとか生きてる」
やっぱり疲れてる。あの女とのこと聞かなきゃ
「あの人、貴方に気があるんじゃないの?さっきから睨まれてる」
「あの人?あぁ…面倒くさい」
「面倒くさい?ふーん」
私は彼を見つめて「彼女…桜の…あの子のことは?面倒くさい?」
「…面倒くさい?そうだったらこんなに苦しくない…
居なくなったけどね…
幸せになって下さいって手紙を置いてね。」
「…今でも好き?」
「好き?それ以上だな」
「それ以上って…」
「愛してる…俺には彼女しかいない」
彼は悲しそうにそう言った。
うんと頷いて
「彼女の事もあるし、妊娠と同時に心臓が悪いのも分かったの」
「心臓?」
「お父さんが死んだのと同じ病気…。子供は諦めろと先生に言われたけど」
「それで…う、産んで大丈夫なの?」
「多分…私…」そう言ってジュリアはうつむいた。
「ジュリア…?」
すっと顔を上げて「宝物を健康に産むことが私の望み…
悪いところは私が全部持って行くつもりだから」
「持って行くってどういう意味?」
曖昧に微笑んでもう帰らなきゃと椅子を立った。
私はジュリアを病院まで送って行った。
ジュリアが言ってた彼女?一緒に店をやってるって?あの時の?
あんな女に乗り換えたって事?だったら許せない
私は久しぶりにシオンに連絡した。
何度かコールしたあと相手が電話に出た。
私は気持ちを押さえて明るく「久しぶり…私の事、分かる?」
「あぁ」
「感じ悪いなあ。あんたまだあの店にいるの?」
「あぁ」
「今日は?店にいる?」
「あぁ6時までいる」
「分かった。」
今、5時。私は車を走らせた。
ジュリアの言ったことが本当なら文句の一つでも言ってやりたい。
いや殴らないと気が済まない。
店に入ると他の客に話しかけられるシオンは無表情でなにか答えていた。
久しぶりの彼はやはりカッコイイ…
少し痩せた?冷たそうな彼がもっと冷たくみえる。
まあそれがいいと他の客は騒いでいたけど…
あっ、あの女…シオンに何か言っている、腕を絡めて…
ジュリアの言った事は本当?
じっと見てる私に気づいてシオンは腕を外して私の方に来た…
「久しぶり…元気?」
彼は少し微笑んで「なんとか生きてる」
やっぱり疲れてる。あの女とのこと聞かなきゃ
「あの人、貴方に気があるんじゃないの?さっきから睨まれてる」
「あの人?あぁ…面倒くさい」
「面倒くさい?ふーん」
私は彼を見つめて「彼女…桜の…あの子のことは?面倒くさい?」
「…面倒くさい?そうだったらこんなに苦しくない…
居なくなったけどね…
幸せになって下さいって手紙を置いてね。」
「…今でも好き?」
「好き?それ以上だな」
「それ以上って…」
「愛してる…俺には彼女しかいない」
彼は悲しそうにそう言った。