そしてキスからはじまった
今日は珍しく隣りに温かみがないのが寂しい。クリスマスプレゼント効果かな?
昨晩、サラは私の所に来なかった。きっと独り寝もさみしくなかったんだろう。

私は病院の調理場に急いだ。食堂の奥にある
ここに来てから毎日、大したことが出来ないけど朝、夕食の準備の手伝いをしている。

「おはようございます」私は壁に掛けたエプロンを取った。
「おはよう」二つの声が返ってきた。料理長夫婦だ。
はじめは私の噂もあって邪魔者扱いされたけど今では身体のことを気遣ってくれる優しい人達だ
「ジュリアちゃん、身体は大丈夫?」奥さんが声を掛けてくれる
私は笑顔でハイと言った。
今朝はボールに卵を割っていく仕事
殻が入らないように割っていく
スクランブルエッグ?キッシュ?
何かな?朝食は…

今日は今年最後の診察…
異常がなければいいけど
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