そしてキスからはじまった

その日の夜遅く車から降ろされてフラフラと道を歩くジュリアを見つけた。

「ジュリア!」と声をかけて手を掴んだ

ジュリアは気を失ってしまった・・

口の端がきれて頬が腫れている

ジュリアの白い手首には拘束された跡があった・・

何をされたか一目で分かった

・・・なんてことを・・・

俺はその場でジュリアを抱きしめて泣きながらキスをした。

そして店の従業員と一緒に部屋にジュリアを運んだ。

しばらくジュリアの寝顔を見ながら頭を撫でていた。

「ごめんよ。ジュリア・・守ってあげれなくて・・
もっと早くに来ていればよかったのに・・
そうすれば君は傷つけられなくて済んだのに」

俺は激しい後悔とともにジュリアの部屋を後にした。

・・探し出してやるジュリアを傷つけたやつを・・

車の番号は覚えた

俺は眼がすごくいいんだ・・

こんなことで役立つとは思わなかったけど


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