そしてキスからはじまった
誰かが寝ている私を抱きしめ頭を撫でてくれている・・

暖かい・・気持ちが落ち着いて少し眠ることが出来た

目が覚めて私は柑橘系の私の好きな香りを嗅いだ・・

もしかして紫音が抱きしめてくれてた?

目を開けた私が見たのは心配そうな孝の顔だった

孝だったのか・・

ふと孝からも同じ香りがした・・

そうか・・紫音のはずがないんだ・・

紫音があんなに優しく私の事を・・

孝は友達だからだし・・


私はもう紫音には会えない・・

どんな顔をして会えばいいんだろう

汚れた私は・・


涙が流れて止まらなくなった

ごめんね・・孝・・

心配かけて・・










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