そしてキスからはじまった
孝side

いつも通り俺はジュリアを待っていた

遅い・・

来れないときは何らかの連絡があったのに・・

おかしい・・

・・ジュリアがいなくなった・・

ダンサーの子がお客と逃げることは今までにあった

でもジュリアに限ってあるはずがない

ーー拉致ーー

嫌な言葉が頭に浮かんだ

変な客がジュリアにつきまとってたって

紫音がダンサーの子に声を荒げるほど狼狽してジュリアの行方を聞いている

いつも冷静でクールな紫音が・・

やっぱり紫音はジュリアのことが好きなんだ・・

今更ながら思い知らされた・・


俺達は探し回った・・

近くの店・・

建物・・

ジュリアはいなかった
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