そしてキスからはじまった
それから体の完治に2週間とダンスの練習に1週間もらった

3週間後、私はまたショーに出た。

体は治っても心は治るわけはなかった


お客さんの目が怖い・・

こんな格好で男たちの前に立つのが怖い

またあんな男がいるかもしれない

なんとかショーを終わらせた

お客さんの席を回る時間・・


「クククっ・・やっと会えたね・・治ったの?
お店が終わったらまた付き合ってよ・・お金はいっぱいあるよ」

どこにいたのか・・あの男が声をかけてきた

「いっ嫌です。わっ私・・お金で体・・売りません」

「へぇ・・そうなんだ・・でも来なかったらこの前のこと警察に言うよ
お金をダンサーに盗まれたってね。
ぼくは会社の社長をやってるから
警察は君とぼくとどちらを信じてくれるかな?
君だってわかるよね」

「・・」

「クククっ・・待ってるよ」
そう言って男は店を出て行った。

私はあの男にまた乱暴に抱かれるなきゃいけないの?

選択の余地はないんだ私には・・

重い体を引きずり店の裏口に向かった



裏口の所に孝が壁にもたれて立っていた。 
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