時を越えて~タラシ女子と新撰組~




『謝らないでください。でも良かった、嫌われてなくて』




「なんで、僕が君を嫌うのさ」





『あの話をしてたときの沖田さん。いつもと雰囲気違って、沖田さんと距離が離れたような気がして、悲しかったです』




「え??」





『あの日から、沖田さん私のこと避けるし。話しかけることも出来なくて』





気がついたときには、大玉の涙が目からボロボロとあふれていた。





『え、あれ……なんだろ。嫌われてないって聞いて、安心したのかな……ハハ、格好わる』





涙を抑えようとガシガシ目を擦る南を、沖田は無言で抱きしめた。







< 280 / 384 >

この作品をシェア

pagetop