時を越えて~タラシ女子と新撰組~





「だいじょう、ぶ。お腹をけられた所為だから、痛くないよ」




『……誰か!!!!誰か来て下さい!!!!!!』




南は、声を荒らげて助けを呼んだ。




沖田の手が、ゆらりと南の頬に触れる。




『沖田さん??大丈夫ですから、今助けが来ますから!!!!』




沖田の手の上から、自分の手を重ねる。グッとわき上がる涙をこらえた。




「ごめ、ね、南ちゃん。僕、へましちゃった」




夢とは真逆の姿で帰りたかったのになぁ、と沖田は覚束ない口取りで喋り、乾いた声で笑った。



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