時を越えて~タラシ女子と新撰組~
『夢、ですか??』
「夢じゃないよ。南ちゃん」
沖田の笑みに安心感を南は覚えた。涙が零れそうなのをグッとこらえる。
『……もっと早く目を覚ましてくださいよ!!もう目を覚まさないのかと思ったじゃないですか!!!!』
バシバシと、沖田の胸を叩いた。
「うん。ごめんね」
自分の胸を叩く南を、沖田はそっと抱きしめる。
『沖田さんの馬鹿です。大馬鹿者です!!!!……もう、本当……大好きです』
南は、真っ赤に染まる顔を隠すため、顔を俯かせた。