私のやりかた。~幼なじみの恋~
「それはそうとお前、あそこでもし俺が助けに来なかったら今ごろあいつに襲われてたぞ!」
………なんか、すっごく嫌な予感がする。
「……はい、その節は誠にありがとうございます。」
私は嫌々返事をした。
「だからお礼として今日の帰り何かおごれ!」
…はぁ。やっぱりな、日向のことだから絶対言うと思ったよ。
まぁでも、あそこで日向が来なかったら本当に陸くんに襲われていたかもしれないし。
今日ぐらいはおごってもいいか。
「わかったけど…なるべく安いのにしてよ」
「おう!じゃあ、駅前のジャンボいちご生クリームクレープで我慢してやろう!」
「ちょ!普通に高いから!」
でも、いっか。日向元気になったし。
日向のさっきの言葉を聞くのはもっと先のお話です。
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