空と月の下
蝉の声。
青い空。
そして、入道雲。
風は生温かく、暑く強い日差しの中、美菜はアスファルトの上を黙々と歩いていた。
自然と汗でぬれるTシャツに構う余裕はもうない。
額に流れる汗が目に入らないように拭い、美菜は目的地である図書館へ足を進めた。
「図書館に着けば涼しいことは分かってる。けど、ここまで暑いとは…予想外…」
あまりの暑さに口を閉じることも叶わず、喉は潤いを欲していた。
けれど、図書館はもう見えている。
後数分で図書館の入口に辿りつく。
美菜は図書館の入口付近にある自動販売機でお茶を買うと、一気に飲み干した。
喉を通る冷たい感覚が何とも言えない。
「あぁ、生き返る~。しかも日陰だし…それだけでも助かるよ、ホント」
一休みを終え、美菜は涼しく快適な環境である図書館の中へと足を踏み入れた。
「あぁ、さらに幸せ」
一気に不快な表情が安らぎに変わる。
進む足も軽快になり、美菜は空いているブースに荷物を置くと椅子に座った。
窓際にあり、カーテンが閉じられ、暑い日差しが襲ってくることもない。
「夏期講習休みだけど、さすがに勉強やらないわけにもいかないからねぇ」
自分に言い聞かせるかのようにつぶやいた美菜は、鞄からテキストやノートを取り出した。
そして、ペンケースからシャープペンシルを取り出そうとした時、後ろの方から聞き覚えのある声が耳に入る。
思わず美菜は手を止めた。
「ねぇ、ここは?どういうこと?」
「ん?」
聞きなれた声。
いつも隣で聞いていた声に、美菜は驚き後ろを振り返った。
青い空。
そして、入道雲。
風は生温かく、暑く強い日差しの中、美菜はアスファルトの上を黙々と歩いていた。
自然と汗でぬれるTシャツに構う余裕はもうない。
額に流れる汗が目に入らないように拭い、美菜は目的地である図書館へ足を進めた。
「図書館に着けば涼しいことは分かってる。けど、ここまで暑いとは…予想外…」
あまりの暑さに口を閉じることも叶わず、喉は潤いを欲していた。
けれど、図書館はもう見えている。
後数分で図書館の入口に辿りつく。
美菜は図書館の入口付近にある自動販売機でお茶を買うと、一気に飲み干した。
喉を通る冷たい感覚が何とも言えない。
「あぁ、生き返る~。しかも日陰だし…それだけでも助かるよ、ホント」
一休みを終え、美菜は涼しく快適な環境である図書館の中へと足を踏み入れた。
「あぁ、さらに幸せ」
一気に不快な表情が安らぎに変わる。
進む足も軽快になり、美菜は空いているブースに荷物を置くと椅子に座った。
窓際にあり、カーテンが閉じられ、暑い日差しが襲ってくることもない。
「夏期講習休みだけど、さすがに勉強やらないわけにもいかないからねぇ」
自分に言い聞かせるかのようにつぶやいた美菜は、鞄からテキストやノートを取り出した。
そして、ペンケースからシャープペンシルを取り出そうとした時、後ろの方から聞き覚えのある声が耳に入る。
思わず美菜は手を止めた。
「ねぇ、ここは?どういうこと?」
「ん?」
聞きなれた声。
いつも隣で聞いていた声に、美菜は驚き後ろを振り返った。