恋する*memory〜記憶をなくしたわたし〜【完結】



お医者さんの顔を見ながら、返事をした。




あ、そういえば……





「あの……お医者さんと看護師さんの、お名前は……?」



ずっとお医者さんじゃ悪いし、お医者さんや看護師は病院にたくさんいるからわかりにくい。



名前、聞いておかなきゃ。





「俺?
俺は鈴江健一-スズエケンイチ-だ」




鈴江…先生……か





「わたしは、秋山友恵-アキヤマトモエ-よ。
これからよろしくね?」





「あ、はい。
こちらこそ、よろしくお願いします」





わたしは二人に向けて頭を下げた。






それから少しだけ話しをして、二人は仕事が残っているようで、そそくさと病室を出て行った。





窓の外を見ると辺りは暗くなり始めていた。














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