恋する*memory〜記憶をなくしたわたし〜【完結】
わたしは、ゆっくりと口を開いた。
「煌くん達……が、関係してる………」
「そっか………」
愁さんは、何かを考えているようで、喋らなくなった。
煌めくんは、さっきから眉間にシワを寄せている。
機嫌が………悪そう。
何でだろう………?
「煌さん」
「龍毅……」
龍くんが屋上まできた。
「愛依……ちょっと……」
わたしは煌くんに下りるよう言われ、麻凛の隣に腰を下ろした。
何をするんだろうと、煌くんを見れば、立ち上がりわたし達の近くに来ていた龍くんを殴った。
「煌くん!?」
龍くんはフェンスまで倒れ込み、カシャンッ!と、音が響いた。