恋する*memory〜記憶をなくしたわたし〜【完結】
わたしは、頷いた。
「で、嫌がらせ受けてたのは、俺達が関係してるの?」
この質問には、答えるのを躊躇する。
だって………言ってしまったら………煌くん達が、離れて行ってしまうかもしれない…………
わたしが傷つかないように………
みんな、優しいから………
でも、それだけは………いやだ………
「………い、あい……愛依!」
「えっ?」
煌くんに名前を呼ばれて、考え込んでいたことに気がつく。
「大丈夫だ。
俺はお前の隣に……傍にいる」
そう言って、煌くんは、わたしの手を握りしめてくれた。
わたしが安心できるように………