恋する*memory〜記憶をなくしたわたし〜【完結】
いつものベンチで、タバコを吸っていた。が、次の言葉を聞いた瞬間、タバコを落とした。
「愛依、煌さんに呼出しされて……体育館裏に行ったらしいです」
龍毅のトーンが変わる。
愛依が………危ない………
「龍毅、倉庫の鍵頼む」
万が一のため、龍毅に頼み、電話を切り、体育館裏へと向かった。
体育館裏に着くと誰もいない………
勘違いですんでほしい。
そう思ったが………予感は当たってしまった。
体育館裏にある倉庫へ目を向け、そこに向かう。
鍵が掛かってる。
ガンッガンッと蹴ってみるけど………開かない。
「愛依!」
俺は愛依の名を呼んだ。