恋する*memory〜記憶をなくしたわたし〜【完結】
「愛依!そこにいんのか!?」
返事がないと思い、もう一度呼び掛ける。
思い過ごし……だったか……
と、思った時。
「煌くん!!」
愛依の声と
「ってぇな………
この、クソアマ!」
男の声、そして………
バシン……と何かを打つ音が………聞こえた。
まさか………
危機感と怒りのボルテージが上がっていくのがわかる。
愛依!!
俺は右足に集中して、扉を蹴る。
さっきはびくともしなかった扉が崩れた。
今は、そんなことより………
俺は薄暗い倉庫へと視線を向ける。
そこには………男二人と……その一人に馬乗りにされた…………愛依がいた………