恋する*memory〜記憶をなくしたわたし〜【完結】



次第に瞳が………濡れていく…………




誰か………だれか………




「ッく………たすけ、て………」





誰でもいい………



わたしは………誰かに……必要とされたい………





お願い………




「煌……く…ん………」




何故か……煌くんの名前を呟いた。





理由はわからない。




だけど、無償に彼の名前を呼びたかった。





「……い!……あ………」



重症だ…………





彼の声が聞こえる。




「愛依!」




こんなに………はっきりと…………






えっ………?!




わたしは腕を掴まれ、身体がふわりと浮いたと思ったら、誰かに抱きしめられていた。





この………匂いは………













.
< 26 / 369 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop