恋する*memory〜記憶をなくしたわたし〜【完結】

闇の中に生まれたもの




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「ねえ、愛依ちゃん。
あれからきーくんとは、どう?」



退院してから2週間たった日の夕方。
篤斗くんに連れられて倉庫に来たわたし。


さっきまで龍くん、煌くん、愁さんがいたんだけど、みんなどこかに行ってしまって……篤斗くんと、二人で幹部室で話ながら過ごしていたところに、篤斗くんが聞いてきた。




わたしは、首を横に振って変わりないことを表した。




「そっかぁ……ダメだねぇきーくんは」




と、煌くんを非難する。
ほんとに、びっくりするくらい何も起こらなかった。

少しくらい変化があっても良さそうなのに……





「ねえ、みんなはどこに行ったの?」



気分を変えるために、篤斗くんに聞いた。


最近、何だか忙しそうなんだよね。
あんまり倉庫に来ないし、来てもすぐどこかに行っちゃう。


篤斗くんは、わたしがいるから多分ここに残っているんだと思う。


ほんとは、篤斗くんも行った方がいいんじゃないかな……




「ああ、最近この辺り物騒なんだよね。
だから、それの見回り?みたいな?」



「そうなんだ…」




だから、この前真凛と二人で買い物に行くのも反対されたのかな?




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