恋する*memory〜記憶をなくしたわたし〜【完結】
「みんなは?大丈夫かな……」
何か、心配になってきた。
「大丈夫大丈夫!!
みんなは、強いんだよ?だてに不良をやってないって!」
そう、篤斗くんは笑いながら言った。
だよね……みんな強いもん。
そんな心配いらないか………
でも、何だろう……
何だか……胸騒ぎがする……
大丈夫……だよね…?
わたしは、自分に大丈夫大丈夫と言い聞かせた。
そんなことお構い無しに、篤斗くんは、どこから持って来たのかアイスを食べている。
冷蔵庫に入ってたっけ?
美味しそう……
まだあるかな?
そう思って立ち上がったとき、バイクの音が聞こえた。
帰って来た……?
わたしは、幹部室を出て迎えに行った。
「待って!!愛依ちゃん!!」
篤斗くんが叫んでいることにも気が付かなかった。