恋する*memory〜記憶をなくしたわたし〜【完結】
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篤斗side
最近、きーくんと愛依ちゃんが喧嘩した。
最初は、全然大したことなかったのに……
でも、二人とも、勘違いしてる。
きーくんは、愛依ちゃんに『嫌がられてる、側にいない方がいい』と思ってて、愛依ちゃんは、『わたしがいたら、迷惑かける……いない方がいい』と、思ってる。
そんなことないのにね。
愛依ちゃんが恥ずかしがったこと、きーくんの口下手、説明不足が重なって生まれた誤解。
早く何とかならないかな……
そう思って、愛依ちゃんが目を覚ました日。
迎えに来たきーくんに葉っぱをかけた。
『ちゃんと説明しないと、後悔するよ。後戻りできないよ』
ってね?あと………
『早くしないと、誰かに愛依ちゃん取られるよ?僕とかね……?』
これは、きーくんを焦らせるために言った冗談なんだけど……思った通り、機嫌を損ねたきーくん。
そんなに怒るなら、ちゃんと言えばいいのに。
愛依ちゃんを好んでいる人、いっぱいいるし……