恋する*memory〜記憶をなくしたわたし〜【完結】
「煌、愛依ちゃんは多分、男の人を受け入れられない体になってる」
タイミングを見計らってそう言ったのは、愁さんだった。
「え……?」
わたしは、自分でも驚いて声を漏らした。
だから、篤斗くんの手を叩いたり、愁さんを押し返したりしちゃったんだ。
あれ……?でも………
「でも………煌さんは…?」
わたしと同じ事を思ったのは、龍くんだった。
「そう………そこが不思議なんだけど…多分煌は、大丈夫なんじゃない?」
煌くんなら……大丈夫?
それって………何で…?
「わからないけど……煌としてはよかったんじゃない?」
愁さんがそう言ったから、煌くんを見ると、煌くんは舌打ちをした。