恋する*memory〜記憶をなくしたわたし〜【完結】
それから、とりあえずリビングに移動したわたし達。
もちろんわたしは、煌くんの隣に座って、向かい側に篤斗くんと愁さん。
そして、龍くんは、ソファがないため床に座った。
「大丈夫か?」
「うん…平気」
そうは言ったものの、やっぱり少し落ち着かないから、煌くんの手に自分の手を重ねた。
煌くんは、悟ったのかわたしの手をとり、繋いでくれて、思わず笑みがこぼれた。
煌くんを見ると、優しく笑った。
「あ、あのさ……僕達いるんだけど……」
しらを切らしたのか、篤斗くんがつっこんできた。
「ご、ごめん…なさい……」
思わず謝ってしまった。
それを見ていた、愁さんは笑って、龍くんは複雑そうな顔をしていた。
どうしたんだろう……?
あ、そうだ……
聞きたいこと、あったんだ……
「あのさ、鬼翠のみんなは大丈夫?」
あのときわたしが降りた時には、ほとんどのメンバーが、閻魔にやられていた。
「それなら、みんな無事だよ。
何人か入院しないといけないけど………」