恋する*memory〜記憶をなくしたわたし〜【完結】

触れたのは…誰?





―――――――――――





部屋に連れ込まれ、叫んでから、30分。




「あ、それもいい!!これはこれは?」




次から次へと洋服を持ってくる、さっきの女の人。
名前は………ちあき…さんって言うらしい。


ちあきさんは、わたしをきせかえ人形のように、服を着せては楽しんでいる。



最初は無理矢理服を脱がされたから、びっくりしたけど………今は言われるがまま、動いています。


ちょっと疲れてきた………



「可愛い♪じゃあ……次は………これ!!」




わたしの気も知らず、ちあきさんはまた、次の服を持ってきた。


そろそろ帰らないと……煌くん、帰って来る。


でも、帰れるかな……?
帰してくれなさそう………
せめて、連絡だけでも……出来たらいいんだけど………



「あ、あの……ちあきさん……」



「ん?どうしたの?」



「少しだけ、時間を貰ってもいいですか?
家の人に連絡したいんですけど………」






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