恋する*memory〜記憶をなくしたわたし〜【完結】



普通なら、こんな短時間(2、3日)で、学校に通えるようになるなんて無理だ。



しかも、わたしみたいな、訳ありの人なんか。




普通ならね。


でも、どうやら、普通ではなかったらしい。




「俺らが通ってる学校は、篤斗の母親がやってんだよ。
昔から知ってるからな。
頼めばすぐだ」





な、なるほど…………




「早く、制服に着替えろ。
置いてくぞ」



「わかった」





煌くんが部屋を出て行ったのを確認し、真新しい制服に袖を通した。





まさか……学校にまで通えるなんて………


思ってもみなかった………




これもきっと………煌くんと出会えたからだ。




着替え終わったわたしは、部屋を出て顔を洗ってリビングへ行く。












< 94 / 369 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop