最愛レプリカ

お腹が満たされた私はふらふらと宛てもなく歩いた。

外はもう日が落ちてすっかり暗くなっていた。


ガチャガチャとうるさい音に呼び止められ、ゲームセンターに入る。

ざっと見渡し、隅にあるコインゲームのコーナーに向かった。コインを落としては増やすという、博打性を持つ遊び。

無心に続けている所で、ついに手持ちのコインが尽きた。

またお金をコインに化かすか、違うゲームをするか。

悩んでいたら突然肩を掴まれた。
びくっと肩がみっともなく震える。
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