最愛レプリカ

ゲームセンターで補導されたあの日から、津村は何かと私に構うようになっていた。

相変わらず学校では演じられた私だったけれど、津村に心を許し始めていることは事実だった。


「ちぃちゃん。ラーメン食いたくない?」

「食べたい!」


こんな感じでよく誘ってくれる。私から誘ったり、電話をかけたことはない。

あの日貰った小さなメモは、手帳に挟んだままだ。


鮮やか過ぎるほど真っ青な夏の空。白い雲とのコントラストが私の気持ちまでも明るくさせる。

今夜もゆっくりとオジさんのラーメンを堪能しよう。
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