クールな王子は蜜の味




「ゴメン、梨花。


オレにはアイツしかいない」






・・・

そう言ったオレは梨花の手を離した。




・・・が、

梨花が今度は手を握った。




・・・

オレは梨花の手を振り払って、

寧々の元に急いだ。


どこにいるのかなんてわからない。

でも、とにかく夢中で探した。


・・・

寧々を失いたくないと思ったから。
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