アカイ花†Vermilion Flower

「あ~もう、ママ、うるさい
 
 仕事なら探すよ
 この足が治ったら」

「何言ってるの、足が治ったら
 結婚式でしょう・・・」

「・・・そうだね」


浅緋と別れた事、母に話したらきっと驚くだろうな。


ううん、驚くのは母だけじゃない

きっと、レイは嬉しくて涙を流すだろう・・・


早く、浅緋と別れた事を話してあげればいいのに、私は言えないでいる。


「もしもし、アサヒ
 
 私、リコだけど・・・
 
 これからのこと、話し合った方が
 いいと思うの
 
 時間あるかなぁ~?

 また、連絡下さい」


私は、浅緋の留守電に連絡を入れた。

心地よい自分の空間に舞い戻った私は、ベッドに横になって瞳を閉じている。

すると数分立って、浅緋から携帯に連絡が入る。
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