アカイ花†Vermilion Flower

私に起きたいろんな出来事に心が悲鳴をあげていたのに、浅緋の腕に抱かれて眠るとあっという間に悪夢は消え失せた。

・・・はずだった。

先に入籍を済ませた私達、二人で生活を始めた頃、私を襲った急の腹痛に病院へ。

そこで知った真実は、私の体は、妊娠なんてしてなくて、産婦人科のお医者さんの診断は、精神的な悩みや不安等で自律神経が乱れたことによるホルモンバランスの乱れが原因。

所謂、想像妊娠、基礎体温等をちゃんと付けていれば妊娠していない事はすぐに分かったらしい・・・

無知な私の失敗のせいで、私も浅緋も二人の中にできた蟠りに今後苦しみ続ける。


「ごめん、アサヒ・・・
 
 式は、やめよう
 籍は、抜いていいよ

 ごめん」


ぽろぽろと零れ落ちる涙は、赤ちゃんがいなかった悲しみの涙・・・


「私、何やってるんだろう
 何かもう、わかんないよ」


アッチが駄目ならコッチに・・・

一番嫌いなタイプの女になった自分自身がたまらなく嫌で、こんな私、この世から消えてなくなりたい。
< 112 / 218 >

この作品をシェア

pagetop