アカイ花†Vermilion Flower

『ここがズキズキと痛いって事だ
 お前に我慢できるか?』

『イタイのはイヤだよ
 がまんできない』

『そうだろう?
 
 お前が大切に想う人と例え
 同じものを好きになっても
 諦めたりしなくていい

 遠慮することはない

 お前は我慢することを少し忘れて
 我がままぐらいが丁度いい』

『・・・・・・』


首を傾げる里湖を見て、浅緋はまだ難しかったかなと苦笑した。


私は、浅緋には悪いけど全くそんな出来事は忘れていた。

貴方が私にずっと好きでいていいと教えてくれたのは、私が我慢する事を貴方は知っていたから、だから貴方は自分の想いを殺して私を選んでくれた。

貴方が、レイではなく私を選んでくれた理由・・・
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