アカイ花†Vermilion Flower

私達は同じように浅緋に片思いをして、そして苦しさを抱えてた。

同じ時の中で・・・


「ミコ、あなたに許されなくても
 構わない
 
 私はアサヒと結婚する」

「結婚・・・
 
 何それ、そこまで話が進んでるの
 嘘でしょう、冗談だって言ってよ

 私に勝ち目なんてないじゃん」

「ミコ

 私、あなたに謝ったりしないから
 
 それは、何か違うと思うから・・・」

「・・・・・・」


その後、芙美子とは約二ヶ月間、ひと言も話さなかった。

だけど、彼女は私達の事を誰にも話さなかった。

子供の頃から私の親友は、芙美子一人だった。

貴女の友達も、私だけ・・・
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