アカイ花†Vermilion Flower
聞こえない・・・聞きたいのに・・・
貴方の唇は動く、『うまかったですね』
その時だった、ほうきを使うことなく手に持ったまま、ボーっと突っ立っている私の名前を呼ぶクラスメイト。
「ミウラさん、こっち終わったよ
そっち、どう?」
「あっ、うん、終わったよ」
「じゃあ、戻ろうか」
「うん」
私はもう、浅緋の方を見ることはなく、芙美子を待たせている教室へと戻って行った。
『考えさせてよ
お前とのこと・・・』
貴方の答えなら、ちゃんと分かったから
だから、この先も、お願いだから
わざわざ口に出して言わないで・・・