アカイ花†Vermilion Flower

ほらねっ!


私が浅緋をどんなに見ていても、貴方が私を見てくれない限り、私達の関係を怪しむ人なんてどこにもいない。

私一人が浅緋を見ていても、誰も、この私が貴方に選ばれるだなんて思ってない!!


「ハァー」


お願いだから・・・

私を見て・・・


こんなに、貴方が好きで好きでしかたない。

私を見て


ガタンッ・・・椅子が倒れ、私はその場に立つ。


浅緋が、やっと、私を見た。


嬉しいからなのか悲しいからなのか、分からないけど

私の瞳から涙が零れ落ちた。


立ち上がったまま、生徒の視線を一身に受ける私の制服を引っ張るのは、芙美子。
< 56 / 218 >

この作品をシェア

pagetop