アカイ花†Vermilion Flower

「行かない・・・

 一人で大丈夫だって言ってるでしょう

 手、放してよ」

「誰が放すかよ」


浅緋は今よりも、もっと、ぎゅっと、強く私の手を掴む。

保健室へと向かう階段を降り、踊り場に立つ二人。


「ねえ、どういうつもり・・・?」

「どう言うつもりも何も、今のお前を
 放って置けるわけないだろう
 
 思いつめた顔して、急に席を立った
 かと思えば泣き出して・・・

 何がそんなに辛い?」


それを、貴方が私に問うの?


「何もかも、全てだよ・・・

 なんてね

 放っておきなよ
 別れた女のことなんて
 
 優しくされたらどうしていいか
 わかんなくて余計に苦しいよ」


いつも以上に、私の頭をゴシゴシと乱暴に撫でる浅緋。

髪が乱れてぐちゃぐちゃになっちゃうじゃない。
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