「神」は私の全てだった……
あたしだけの「神」
ドンッ…………!

と鈍い音と共にあたしから
あの暖かい「神」の温もりが消えた。

…………意味がわからなくなって
あたしは立ちすくむ。

ナンデコンナニツメタイノ?
ナンデコンナニマッカナノ?
ナンデアタシノシアワセヲ?
「カミ」ハナンデタオレテルノ?


その時、耳鳴りが酷く鳴った。
「神」はその場に倒れたまま
ピクリとも動かない。

「…………「神」?………ッ!」

「…………ッッ!…………ッ!」

生きてる……。それだけでいい。
はやくこの血を止めて!!!

冷静になったあたしは
「神」が今、どんな状態なのかを
理解した。でも、混乱は収まらない。


「………ッッ!……ッ!………ッ!」

なにかを訴えてる「神」。
耳を「神」の口元に寄せる。











『生きてろ。……お前は未来がある。
 お前の夢を叶えて、お前の名を
 俺の場所まで…届けろ。』

『俺はいつでも、お前の傍にいる。
 心にいるから。……もう、
 死のうとするな。』

『お前のことを侮辱するやつが
 いても、お前は乱れずに笑え。
 辛くなったら俺に会いに来ても
 いいから……。新しい男も作って
 俺を忘れろ。……色々な男を
 捕まえられるさ。…お前は惹き
 付けるなにかがあるから…。』



途切れ途切れで早口に言う「神」。
そこに誰かが呼んだ救急車が
光ってるのが見えた。


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