「神」は私の全てだった……
~***~***~***~***~***~


「先生!!!!!「神」は!!!!?」

あたしはあのあと、葵の母さんが
くるのを待って、救急車には
秀二が乗った。

そして、あたしは病院に着くなり
先生に叫び散らした。




「命に別状はありません。…ですが、
 今夜がヤマでしょう。
 もしかしたら今夜、何か症状が
 でたりするかもしれませんし、
 悪化するかも知れません…。」

「意識は!!?意識はあるんだよね!!?」

「えぇ……。」

「…………ッ!」

あたしは走って「神」の病室に行く。





~***~***~***~***~***~


バンッ

勢いよく開いたドアは少し壊れそうな
音がした。

「神!!!!」

「………愛姫?」

「なんで庇うのよ!!?なんで神が
 傷付かなきゃイケナイの!!!!?」

パンッ

あたしは神の頬を叩く。

「………ッ!……ゴメン。」

「……俺、初めて殴られたかも…?」

「……………生きててよかった。」

あたしは神の首あたりに
抱き付く。

「勝手に殺すな。チビ猫。」

そう言って愛おしそうに
あたしを見ながら、頭を撫でる神。


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