嫌い嫌い! 大ッ嫌い! 変わらぬ思い
「田代君は真面目だし、正直者だよねー。でも! 顔が暗いのが、玉にキズなんだよねー! 他の女の子たちから君について色々と話しを聞いた事が有るけど、みーんな声を揃えてこう言ってるの」

「何て…、言ってるんですか?」

「聞きたい?」

「あ、ハイ」

「田代君って…人は悪くないんだけど…、すっごく暗い…ってね」

「あー…、そうですか…」

 思わず落ち込む俺だげど、先生の説教は容赦しない。

「あー、そうですかじゃないでしょう!? ハッキリ言わせてもらえば! アナタは暗い! すっごく暗い!」

 暗い暗いって連呼され、思わず苦笑いする俺。

 多々良真知子先生について、チョット説明しちゃう。

 当時、セミロングの髪型が良く似合っていた小顔の美人。

 頭もスタイルも良く、ギター弾きが達者な優しい先生だったのだ。

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