皇帝のサイコロ
「いただきます」

白以外に、赤と黄色と緑の麺が入ったそう麺をすする。

冷たくてうまい。

「何だかまだ信じられないわ」

俺の隣、元々の有紗の席に視線を落としながら母がそう寂しげに呟いた。

「修学旅行か何かに行ってるような感じがしないか?もうすぐお土産をいっぱい持って帰ってくるんじゃないかとか、そんな気分だ」

父の言う通りだ。

確かに。

「市内に行っただけだし会おうと思えば会えるけど、なんかなー。一気に遠くにいった感じがする」

3人で「うーん」と唸る。

しんみりした昼ごはん。

きっと晩ごはんもしんみりする。

慣れるまでずっとこんな調子が続くのだろう。
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