フィルムを通して~アイドルと~【TABOO】
「今日は」
「可愛いね。行こうか?」
「はい」

隣にいるのは彼ではなく、裕史だ。

『東京に帰る前にデートしよ?』
彼氏がいるのに亜紀は承知した。

普通のデート。それでもドキドキする。

「楽しかった?」
「はい」
「そう。瞑って」

瞑ると首に冷たさを覚える。目を開けようとすると「ダメ」という低い声。そして……

唇に暖かさを感じ、目を開けるとキスされていた。
< 6 / 7 >

この作品をシェア

pagetop