今日も、明日も、明後日も



封筒から取り出した手紙には、小さな文字がつらつらと綴られている。



「『鈴ちゃんへ、おばあちゃんももう歳なのでいつ何があるかわかりません。なので……』」

「その先。中盤くらい」

「先……?えーと、『出来れば鈴ちゃんには、おばあちゃんが信頼する伊織くんと結婚してもらえたら嬉しいです』」

「うん」



結婚、結婚……結婚?



「……はぁ?」

「うん、そういうこと」



本日二度目の間抜けな声を発した私に、伊織さんはテーブルに頬杖をついてニコニコとする。


け、結婚って……おばあちゃん、何の話!?


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