今日も、明日も、明後日も



「まぁ俺もびっくりはしたんだけど、千鶴子さんの願いも叶えてあげたいわけよ。可愛い孫娘をどこぞの男より、信用してる人間に任せたいっていうのも分かるし」

「いや、でも無理です」

「そんなこと言わずにさ、最初で最後の恩返しっていうか…」

「無理です」

「ちょっとくらい考えてくれても……」

「無理です」



揺らぐことなく無理だと言い切る私に、粘っていた彼もさすがに笑顔のまま無言になる。




< 13 / 113 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop