今日も、明日も、明後日も
「まぁ俺もびっくりはしたんだけど、千鶴子さんの願いも叶えてあげたいわけよ。可愛い孫娘をどこぞの男より、信用してる人間に任せたいっていうのも分かるし」
「いや、でも無理です」
「そんなこと言わずにさ、最初で最後の恩返しっていうか…」
「無理です」
「ちょっとくらい考えてくれても……」
「無理です」
揺らぐことなく無理だと言い切る私に、粘っていた彼もさすがに笑顔のまま無言になる。