今日も、明日も、明後日も



「……そう?そんなに表情変わった?」

「いや、無愛想はそのままなんだけどさ。表情じゃなくて……雰囲気?みたいな」

「雰囲気……」



呟く私の目の前では、湯呑から白い湯気が揺れた。



「前まではひたすら刺々しくてさ、誰も近寄らせない感じだったけど。最近はそうじゃないっていうか……」

「……」

「上手く言い表せられないんだけどね。けど、そこまで鈴のこと変えられた人の行動が本心じゃないなんて無いと思う」



私を、変えてくれた。

そんな彼の行動が、言葉が、心が、本当のもの?



「だから、もう少し信じてみてもいいんじゃない?」



彼を、信じる。



「……うん、ありがとう。由香里」

「いいってことよ。その代わり、上手くいった時はその彼の友達紹介してよね」

「そっちが目的?」



笑いながら、そう由香里は給湯室を去って行った。




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