すきだよ。






ああー、気まずい。気まずすぎる!!






いくら相手があの美野でも、人の好意を無駄にしてしまったのは、なんだかやっぱり後ろめたい。




だけど、今日だけでも放課後は抜け出したい。


そのために、仮病を使う必要がある。







暫く伏せていると、誰かの足音が近づいて来て、私の前で止まった。




一瞬びくりとなったが、顔を上げたら、目の前には宮川芽衣ちゃんがいた。

友達のいない私に、よく声を掛けてくれるやさしい人だ。




「梨木さん、大丈夫?具合悪いの??
顔色が良くないけど…」




ほら、優しい。

「ちょっと気分が優れなくて。」


その優しさに甘えて嘘をつく、私。




「宮川、梨木、はよ。」

…おおー、これはこれは、宮川さんの彼氏一歩手前の青木龍くん!!



笑顔が爽やかです…




「梨木さん、具合悪いんだって。」

宮川さんが青木くんに言う。



















そのとき、急にドアが開いた。



「…じゃあ、千智に保健室連れてって貰いなよ!!」






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