茜色の君が好きで。
弓弦の父親は世界中の雑貨を輸入販売している大きな会社の社長だ。
今日は弓弦のために社長専用車を出してくれてる。だから運転手付き。
「お帰りなさい。坊っちゃん。
ご無事でなによりです。
社長と奥様がお待ちかねですよ。」
社長専属の運転手の宮原さんが、ドアを開けて待っている。
「宮原さん、ただいま。
今日はわざわざありがとう。
あ、宮原さんにもお土産あるよ。」
「坊っちゃん、私にまで……。
すっかり大人になられて……。」
「あー、いいから、いいから。
宮原さん、頭をあげてよ。
さ、早く帰ろう。」
宮原さんは弓弦が小さい頃からいるから、いまだに弓弦を子供扱いすることがあるけど律儀で心配性の人の良いおじさんだ。
弓弦のお土産話しを聞いているうちに車はいつしか家に近づいていた。
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