茜色の君が好きで。
今日は弓弦が帰国する。
日曜だったから空港まで出迎え。
――そろそろかな…。
「学ちゃーん!
来てくれたのーっ?」
「弓弦! お帰り! 無事だったか?」
躊躇なくハグしてくる弓弦に俺はドキドキする。
キスでもしてきそうな勢いでギュウギュウ抱き付いてくる。
「あ、ゴメン。ここは日本だね。ハハハ。」
「いきなり苦しいよ。ま、弓弦ならいいけど。
てか、他の人にするなよ?
勘違いさせるぞ。」
「ん?……あー、そっち系の話し?
外国って結構そういう人が多いんだよね。
だから俺、気をつけてたんだけどさ、学ちゃんの顔見たら無意識にしてたよ。
ホッとしたのかなー。」
「俺もなんだかホッとしたよ。
無事で良かったと思ってさ。
さあ帰ろう。
おじさんがわざわざ車出してくれてるんだ。」
「なーんだ。学ちゃんと水入らずじゃないのかあ。」
「おじさんに悪いぞ。
弓弦を待ってるのは俺だけじゃないんだから。」
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