バーテンダー
職場からそのままマイカーに乗って、美弥子の実家へと車を走らせた。
夕暮れ時で、スモールライトだけを点けて走行していた。
美弥子の実家に着いて、美弥子を乗せた。
「久しぶり。あれ?華子調子悪い?」
きっと、顔がぼやけていたのだろう。
「うん。まあ、二日酔いってとこ。だから、今夜は食べるのに専念するわ」
「じゃあ、わたしは飲んでいいよね。駅前に出来たばかりの洋風居酒屋の優待券があるんだ。そこでいい?」
「うん。どこでもお付き合いするよ」
そんな話をしながら道幅四、五メートルほどの市道を制限速度の三十キロ内で走行していると……
ガシャン
後部座席の左側ドアに白い軽自動車がいきなり追突してきた。
「嘘!」
美弥子の大声。
「げえ?」
運転していたわたしは直ぐにブレーキを踏んだ。
直ぐに踏んでも車は直ぐには止まらず、十メートルほどの場所に車を停止させた。