バーテンダー
「完全な二日酔いだ」
月曜日の朝、ガンガンする頭を無理やり持ち上げ、会社へと出勤した。
二日前の夢のような夜が嘘に思える現実の世界。
まだ、身体から抜け切れていないアルコールだけが、夢ではなかったと証明してくれている。
フラフラしながらも、永年身についた仕事をテキパキこなした。
そして、一日の勤務を終えると、携帯にメールが入った。
相手は結婚して一児の母でもある幼馴染で同級生の岡野美弥子からだった。
旦那が出張で、子供を実家に預けているから久しぶりに夕飯をと誘ってきたのだ。
会えば、旦那さんの愚痴やら、ママ友との愚痴やらを聞かされる。
独身フリ―のわたしになら、こうしていきなりアポ無しでも相手をしてくれるだろうと踏んでの誘いのメール。
癪に障ったが、かと言って、このまま一人暮らしのアパートに帰る気にもなれず、そのまま美弥子との食事をOKした。